この制度は、今日の情報環境が複雑かつ多様化し、専門的な能力を要する監査分野が増加してきていることに対応するために本制度(Master Auditor Certification System)を設け、要件を満たす者を専門監査人(Certified Master Auditor)として認定するものである。本制度は、専門監査人が精度の高い監査を実践して、情報社会の安全化・安定化に資することを目的としている。
2.専門監査人の区分
本制度による専門監査人は、情報セキュリティ専門監査人、個人情報保護専門監査人、会計システム専門監査人の3区分を設定している。ただし、今後、新しい専門分野を確立する必要性でてきたときは、その時点で新しい専門監査人の区分をつくることにしている。その新しい区分は、リスク管理専門監査人、データベース専門監査人、プロジェクト専門監査人、パフォーマンス専門監査人などを想定している。
3.専門監査人の要件
(1)情報セキュリティ専門監査人(Certified Master Auditor for Information Security)
@要求水準
・システム監査基準に基づく監査ができること。
・情報セキュリティ監査基準に基づく監査ができること。
・ISMS認証基準に基づく監査ができること。
・情報セキュリティ構造上の欠陥を指摘できること。
・情報セキュリティ管理上の欠陥を指摘できること。
A監査能力:システム監査技術者試験に合格していること。または、これと同等の能力があると認定審査会が認めた者で関連資格を有していること。
B情報セキュリティに関する知識・能力:情報セキュリティアドミニストレータ、技術士(情報工学部門)もしくはISMS主任審査員であること。合格していない場合は、本学会が実施する「情報セキュリティ専門監査人資格認定講座」を受講しなければならない。本講座を修了した者は、情報セキュリティ専門監査人の認定を受ける資格を有する。
(2)個人情報保護専門監査人(Certified Master Auditor for Privacy Protection)
@ 要求水準
・システム監査基準に基づく監査ができること。
・個人情報保護の状況を監査できること。
・プライバシーマーク制度で要求されている監査ができること。
・情報漏洩の可能性を指摘できること。
・情報資産の保全についての問題点を指摘できること。
A監査能力:システム監査技術者試験に合格していること。または、これと同等の能力があると認定審査会が認めた者で関連資格を有していること。
B個人情報保護に関する知識・能力:弁護士資格を有すること。有していない場合は、本学会が実施する「個人情報保護専門監査人資格認定講座」を受講しなければならない。本講座を修了した者は、個人情報保護専門監査人の認定を受ける資格を有する。
(3)会計システム専門監査人(Certified Master Auditor for Accounting System)
@ 要求水準
・システム監査基準に基づく監査ができること。
・会計システムの欠陥を指摘できること。
・会計情報の不正・エラー等を指摘できること。
・会計情報の保全について問題点を指摘できること。
A監査能力:システム監査技術者試験に合格していること。または、これと同等の能力があると認定審査会が認めた者で関連資格を有していること。
B会計に関する知識・能力:公認会計士の資格を有すること。有していない場合は、本学会が実施する「会計システム専門監査人資格認定講座」を受講しなければならない。本講座を修了した者は、会計システム専門監査人の認定を受ける資格を有する。
専門監査人資格認定規則
専門監査人更新細則
専門監査人認定講座
2010年度以前の開講講座
専門監査人資格申請について ●申請提出書類
参考)申請準備の際にご利用ください。(提出は不要です。) 書類に不備があった場合、返送いたします。 押印漏れ等のないようにお願いいたします。 ●書類送付先 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1丁目1番1号 パレスサイドビル(株)毎日学術フォーラム内 システム監査i学会 専門監査人資格認定審査会 ●申請手数料振込先 銀 行:三菱UFJ銀行 虎ノ門支店 名 義 人:システム監査学会 口座番号:普通 2743858 ●問い合わせ先 システム監査学会 事務局 お問い合わせフォームへ |
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