第1部 「先端企業の経営理念と今後の戦略」(2006/5/19)要旨 |
講演者名 |
テーマ |
要旨 |
セコム(株)
代表取締役会長
木村 昌平 氏 |
基調講演
「社会システム産業の経営と戦略 |
新たなる成長に向けた事業革新の必要性と、セコムにおける事業革新を具体的に述べる。ITの進化は社会に本質的変化をもたらした。
また、ユビキタスは情報と実態の融合を可能とした更なる進化であり、いよいよ本業の革新が可能な時代が到来した。21世紀型産業への変革に向け、今こそ創造的破壊戦略が重要である。その鍵は事業革新を推進する経営理念・組織風土にある。
セコム成長の原動力を振り返り、セコムの哲学と事業革新事例を紹介する。 |
伊藤忠テクノサイエンス(株)
代表取締役社長
奥田 陽一 氏 |
特別講演1
「ITガバナンスの強化とワークスタイルの変革に向けて」 |
経営改革プロジェクトの一環として、伊藤忠テクノサイエンス(以下CTC)では都内に分散していたオフィスを2005年1月に統合しました。
これを機に社内に「セキュリティの強化」と「利便性の向上」を実現する次世代統合セキュアオフィスソリューション「eWork@CTC」を導入しました。
講演では、テクノロジー・リーディング・カンパニーを目指すCTCの、先進的なオフィス環境をご紹介するとともに、中期計画を見据え4月より開始した、次世代経営インフラ再構築プロジェクトの概要をご紹介します。 |
日本ヒューレット・パッカード(株)
代表取締役社長
小田 晋吾 氏 |
特別講演2
「HPの経営理念と内部統制環境の構築」 |
現在のように変化の激しい事業環境の中でも、変わってはいけないものがある。HPも過去、合併を繰り返し市場へ適応し続けてきたが、創業以来守り続けてきた企業としての倫理観、これを末端まで理解・浸透させるための経営努力は不変である。
一方、市場から信頼を獲得する為に透明性は向上し続け、その結果、経営スピードを高めてきた。
いずれもITを有効に活用することで、人と統制プロセスをリンクさせ、内部統制の充実が可能になると考えている。
本セッションでは、内部統制をも歴史上のある1つの変化ととらえた、HPの取り組みの概要を紹介する。
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日本情報通信(株)
代表取締役社長
富田 修二 氏
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特別講演3
「コンプライアンス経営を支えるIT基盤」
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COSO、COBITのフレームワークができてきた状況下において、インターナルコントロールを取り込むことが重要とです。企業リスクを回避するためも、新しい開発コンセプトと手法が求められ、モデリング手法と業務プロセスの最適化、SOAを使ったサービス結合と効率化、ビジネスを支えるITライフサイクル展開と維持管理がポイントといえます。これらをテーマに当社のSOX法対応準備と合せて、ビジネスプロセスモデリング手法によるシステム構築をご紹介いたします。
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ベリングポイント(株)
代表取締役社長
内田 士郎 氏
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特別講演4
「統合的業績管理と内部統制」
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グローバル企業にとって、内部統制およびコーポレート・ガバナンスは、非常に重要な経営課題のひとつとなっています。これらへの対応は、企業に多額の投資を強いることとなり、さらには企業の戦略にも大きな影響を及ぼします。また、これからの企業の永続的成長には、そのようなリスクを把握しながら、戦略実行をタイムリーにモニターしていくしくみの活用が不可欠といえます。そこで今回は、攻めの経営としての「CPM(統合的業績管理)」、守りの経営としての「内部統制」について解説いたします。
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システム監査学会
会長 鳥居 壮行 |
「システム監査の今後を展望する−システム監査の役割はどう変わったか-」 |
システム監査は、2004年のシステム監査基準の改訂で大きく変わってきている。保証型監査が求められるようになったこと、監査結果の開示が求められるようになったことなどがその代表例である。一方、IT社会でのトラブルは絶えず、市民に与える影響はますます深刻になってきている。このような客観情勢の中で、システム監査の役割、システム監査人のあり方をもう1度考えてみる。 |