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第28回公開シンポジウム 要旨

(2015/10/8 updated)


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講演要旨一覧 
基調講演「システム監査対象としての『情報システム』の再検討」
Rethinking of ‘Information systems’in Systems Audits

中央大学 商学部教授/システム監査学会 会長  遠山 曉 氏
Akira Tohyama
 システム監査対象である「情報システム」とは、果たしてICTシステムとして自己完結的・技術決定論的に認識することでよいのか否かを再検討する。システム監査目的を高度に実現するためには、監査対象としての「情報システム」は、ICT以外の組織における情報的相互作用を支える機能・コンテキストとの関係性にも留意しながら情報システムとして認識して、はじめて監査目的への適合的関連性が向上できることを展開する。

講演1「保証型監査におけるマイナンバー法クライテリア」
Compliance Assurance Criteria for the Act on the Use of "My number

公認会計士  最首 克也 氏
Katsuya Saishu
 日本の監査法人においては、従前より法令遵守のための内部統制の有効性につき、保証型の監査(ISAE3000等に準拠)が行われている。その際に使われるのが「クライテリア(規準)」と呼ばれる、保証のための「物差し」である。今回の講演では、「個人情報保護法遵守体制」の保証型監査で用いられたクライテリアをベースとして、「マイナンバー法遵守体制」のクライテリア試案を検討する。

講演2「マイナンバー制度導入による金融機関のシステムへの影響」

The impact of the Social Securiy and Tax Number System on the information system of financial institutions
公益財団法人金融情報システムセンター総務部国際業務室兼調査部
主任研究員 田島 基之 氏
Motoyuki Tajima
 金融機関は、マイナンバー制度の開始に伴い、職員のマイナンバーだけでなく顧客の マイナンバーの適切な取扱いと管理を日常の業務の中で求められることになる。本講演では、マイナンバー制度が金融機関の業務に与える影響、必要となるシステム対応、および体制整備等について解説するとともに、当センターがこれまでの意見交換で得た情報に基づき、金融機関やシステムベンダーにおける対応状況をお伝えします。

講演3「マイナンバーを巡るIT業界の動向〜IT企業の実務家の視点から
The behavior of IT industry about "My Number". -from viewpoint of System Engineer-
株式会社オージス総研 コンサルティング・サービス部 コンサルタント  礒部  大 氏
Dai Isobe
  IT業界でもマイナンバーを大きな商機として捉えていることはたしかです。ただし、IT業界といっても各社の狙いによって実際のビジネス展開としては大きな差があるようです。具体的には、情報システムを構築するにしても、行政機関をターゲットとしているIT企業、民間企業をターゲットとしているIT企業、マイナンバー導入・運用をコンサルティングやサービスで支援しようとするIT企業等、さまざまです。それらIT業界の動向から逆に見れば、民間企業がどのようにマイナンバー導入に臨もうとしているのかが透けて見えるかも知れません。本講演では、それらIT業界の動向を内情等も多少披露しながら概観します。
 本講演がマイナンバー導入後のシステム監査を準備される参考になれば幸いです。


統一論題パネルディスカッション「マイナンバー制度とシステム監査の役割
Studies of My Number Systems and the role of Systems Audits
コーディネータ 大阪成蹊大学 名誉教授 松田 貴典 氏
  パネリスト 公認会計士 最首 克也 氏
中外製薬株式会社 監査部長 芹沢 清 氏
株式会社オージス総研 礒部 大 氏

1.所属企業/組織およびコンサルティング先の企業/組織等におけるマイナンバー/マイナンバー制度の対応状況/実施状況について  
  ・体制  
  ・スケジュール  
  ・既存システム処理/プロセスへの影響/変更/修正  
  ・個人情報保護  
  ・留意点/配慮事項 等

2.上記の課題/問題点と対応について

3.マイナンバー/個人情報保護のシステム監査について   
  ・監査のポイント  
  ・考慮点 等
について討議する。


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