情報化月間参加行事 |
講演・研究発表要旨一覧
「『社外役員を含む非業務執行役員の役割・サポート体制等に関する中間とりまとめ』と ”About the "Interim Report on the Roles of and Support System for Non- Executives including Outside Directors and Kansayaku" and "Guidelines on Outside Directors and Kansayaku"” |
経済産業省 経済産業政策局 産業組織課長 中原 裕彦 氏 |
経済産業省は、コーポレート・ガバナンス・システムの在り方に関する研究会を設置し、平成24年3月より、広く企業システムの在るべき形について検討してきた。本年6月20日、社外取締役の導入を促進する改正会社法が成立した。これを機に、同研究会は、選任された社外取締役を活用する大前提である社外取締役に期待される役割やそのサポート体制を中心的な内容として、8回にわたる研究会での議論を整理し、我が国のベスト・プラクティスを幅広く紹介した『社外役員を含む非業務執行役員の役割・サポート体制等に関する中間とりまとめ』と、中間取りまとめのサマリーである『社外役員等に関するガイドライン』を公表した。本講演では、中間取りまとめおよびガイドラインの概要を説明する。 |
「組込みシステム分野について」 ”IACS:Industrial Automation and Control Systems” |
技術研究組合制御システムセキュリティセンター 専務理事・研究開発部長 小林 偉昭 氏 |
安心安全な社会生活は、多様な組込み機器とそれらを制御する制御システムが実現している。しかし、2010年のイラン核施設へのサイバー攻撃により、「制御システムは安全」との神話は崩壊した。さらに、IoTやビッグデータで示されるように多様な機器がインターネットに接続され、膨大な情報が流通し始めている。このような環境を支える制御システムをサイバー攻撃からどのように防護していくかが課題となってきている。サイバー攻撃に対するセキュリティ対策の現状と標準化などの状況と「セキュアな制御システムを世界に未来に」を目標に活動している技術研究組合制御システムセキュリティセンターの活動について紹介する。 |
「多様化・複雑化する経営リスク環境における事業継続マネジメント(BCM)と ”Business Continuity Management (BCM) and Systems Auditing in the business risk environment with increasing diversity and complexity” |
名古屋工業大学大学院 教授 渡辺 研司 氏 |
新たな情報システムの技術や利活用方法が日進月歩で生み出され、社会・経済活動の情報システムへの依存性が急増するのに伴い、情報システム障害が直接・間接的に社会機能に与える影響の規模や拡大のスピードは増大し、復旧・回復までの時間も長期化する傾向にある。本講演ではこのような経営リスクが多様化・複雑化する環境下における事業継続マネジメント(BCM)のあり方とシステム監査に求められる視点についての考察を展開する。 |
「安全安心なサービスを実現するシステム監査」 ”The System Audit to Realize Secure and Comfortable Services” |
セコム株式会社 常務執行役員IS研究所 所長 小松崎 常夫 氏 |
「困ったときはセコム」とお客様から常に信頼される企業を目指してきたセコムは、「セキュリティ」「超高齢社会」「災害」の3つを未来の重要分野と定め、革新的なサービスの実現に取り組んでいます。未来の豊かなサービスでは、様々な技術、システムの連携が不可欠です。そのために、それぞれのシステムやオペレーションの適正さが客観的に証明されていることが大切で、それによって信頼できる相手が選びやすくなり、良いサービスを提供するフォーメーションが実現されます。今回は安全安心を提供するサービス会社の立場から、今後のサービス連携のために重要となるシステム監査への期待についてお話しします。 |
「クルマの進化とこれからのモビリティ社会」 |
日産自動車株式会社 企画・先行技術開発本部 技術企画部 主管 高木 潔 氏 |
20世紀にクルマが生み出した4大課題(エネルギー、温暖化、事故、渋滞)を解決するカギはクルマの「電動化」と「知能化」にある。クルマの「知能化」は、「電動化」を基盤に、センサ、コンピュータ、通信などITの進化を取り込むことで発展しており、いまや「自動運転」を可能にしようとしている。日産が2020年までに実現する自動運転の概要を紹介し、実現に必要な技術を、認知、判断、操作などの側面から概観する。さらに自動運転が普及した先にある、交通社会の未来像についても考察する。 |
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